研究概要 |
平成20年度は前年度の反省を踏まえ、フランスにおけるデザイン運動と比較検討するために、広告研究の吉田紀子(中央大学・准教授)を招聰し、ワークショップを行った。(吉田紀子「両大戦間期フランスのポスターをめぐる広告業と現代芸術家連盟」7月31日、倶楽部21号館、東京)さらに、両大戦間期にフランスと密接な関係にあったチェコスロヴァ・キアの1930年代のデザイン運動め研究をまとめ、「仮設的電光建築にみるチェコ・アヴァンギャルドのデザイン-ペシャーネクのライト・キネティック広告からクレイツァルの1937パリ万博パヴィリオンまで」(『デザイン史学』第6号)、および国際デザイン史デザイン学会議ICDS20080SAKA にて報告した。("Czechoslovak Avant-garde Design asConstruction: The Czechoslovak Pavilion at the International Exhibition of Art andTechnology in Modern Life, Paris,1937.")さらに、本研究テーマに掲げた「芸術家の越境による「地域性」がいかに「国際性」に変容したかについては、元バウハウスの学生でスロベニア構成主義芸術家アウグスト・チェルニゴイを事例研究にどりあげ、リュブリャーナ演劇博物館、および建築博物館の所蔵品調査を実施した。その研究成果は'Avant-garde Designbeyond the border:Slovene Constructivist Avgust C ernigoj'として国際デザイン学会IASDR(2009年10月ソウル大会)で研究発表の予定である。(審査済)
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