研究課題
平成20年度においては、本研究課題の最終年度として、英国所蔵作品カタログの完成に向けた文献データおよび画像データの整理、および執筆を中心に作業を進めた。論文執筆としては、平成20年3月に口頭発表を行なった(国立西洋美術館主催国際シンポジウム「ルネサンスのエロティック美術」)ティントレット工房の形態上の着想源に関連する研究内容を論文原稿として執筆し、平成21年3月に公刊した。また、ドメニコ・ティントレットによる多数の油彩素描を編年的に位置づける問題についての考察を集中して行ない、その成果として、大英博物館所蔵の素描アルバムに関連した論文「ドメニコ・ティントレットの油彩素描:編年上の指標を中心に」(仮題)を現在執筆中で、平成22年度中に公刊の予定である。平成20年度に公刊する予定であった彫刻モデルに基づく素描群に関する論文は、資料収集の問題からやや進行が遅れてしまったが、やはり平成22年度中に東京芸術大学西洋美術史研究室紀要にて公刊する予定である。
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L'arte erotica del Rinascimento. Atti del colloq-uio internazionale, Tokyo 2008(国際シンポジウム報告書)
ページ: 71-81
バチカンの名宝とキリシタン文化
ページ: 170-174
スペイン・ラテンアメリカ美術史研究 9号
ページ: 23