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2006 年度 実績報告書

中近世絵画史における画題の形成と伝達・蓄積-狩野派を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 18520085
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

並木 誠士  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (50211446)

キーワード狩野派 / 画題 / 韃靼人図 / 狩野元信 / 狩野宗秀 / 帝鑑図 / 釈迦堂縁起 / 扇面
研究概要

研究成果としては、中近世の扇面画の画題およびその使用法に焦点をあてて「中近世絵画史における扇絵-扇にあらわれた美意識-」(『美術京都』38号、平成19年3月)にまとめた。ここでは、個々の画題だけではなく、それらの集積を鑑賞の対象とする扇面貼交形式が室町時代から流行する点、研究代表者が従来おこなっている扇面草子形式の絵画の受容についても、扇面貼交形式と同様の観点から考えることができることに注目をした。また、「釈迦堂縁起-釈迦信仰の増幅-」(『美術フォーラム21』15号、平成19年5月)では、狩野元信筆釈迦堂縁起について、本尊を描く構図を分析することにより、その図様が本尊の開帳と絵解にとって、いかに効果的に機能しているかを論じた。このような視点は、他の縁起絵巻の分析にあたっても援用できると考えている。
また、平成18年度は基礎資料の収集とそのデータベース化および分析を中心的におこなった。
データベース化に関しては、15世紀から幕末期までの時期に制作された中国主題の絵画を対象にした。韃靼人図については、平成17年度から調査を進めており、その画像資料を細部にわたり比較可能なデータとした。また、帝鑑図については、これまで収集してきたスライド資料をデジタルデータに変換した。そのほか、美術全集、展覧会図録等に収録されている作品についても、できる限り細部の確認が可能なデータとした。これらのデータを用いた比較検討作業は現在続行中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 中近世絵画史における扇絵-扇にあらわれた美意識-2007

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 雑誌名

      美術京都 38

      ページ: 14-42

  • [雑誌論文] 釈迦堂縁起-釈迦信仰の増幅-2007

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 雑誌名

      美術フォーラム21 15

      ページ: 124-127

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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