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2007 年度 実績報告書

中近世絵画史における画題の形成と伝達・蓄積-狩野派を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 18520085
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

並木 誠士  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (50211446)

キーワード狩野派 / 狩野元信 / 狩野宗秀 / 韃靼人図 / 参詣曼茶羅
研究概要

9年度は、前年度までで調査し、集積していたデータ類にもとづいて、韃靼人狩猟図についての口頭発表(意匠学会例会、19年9月)、富士参詣曼茶羅についての口頭発表(風俗史学会、19年10月)をおこない、韃靼人図については意匠学会学会誌『デザイン理論』に投稿した(20年6月刊行)。この論文において、15世紀に中国から伝来した韃靼人主題を、狩野派を中心とする室町時代の絵師たちが、どのように絵画化をおこなったかについて、個人蔵韃靼人図を中心に論じた。とくに、中国から伝来した段階ではおそらく巻物形式の小画面であり、それがまず、押絵貼形式の屏風になり、さらに屏風絵や襖絵として描かれるようになった経緯を明らかにした。また、岡山県蓮台寺、東京国立博物館、東京芸術大学美術館および川越喜多院において、狩野派を中心とする襖絵・屏風絵の調査をおこなった。さらに、19年9月には上海博物館(中華人民共和国)において、関連中国絵画の調査をおこなった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中近世における韃靼人図の受容-個人蔵本の紹介と位置づけ-2008

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 雑誌名

      デザイン理論 52

      ページ: 93-106

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本美術史の展示-東京国立博物館平常展示から見えてくるもの-2007

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 雑誌名

      芸術展示の現象学

      ページ: 51-72

  • [雑誌論文] 釈迦堂縁起-釈迦信仰の増幅2007

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 雑誌名

      美術フォーラム21 15

      ページ: 124-127

    • 査読あり
  • [学会発表] 富士参詣曼茶羅と風俗画の成立-狩野元信をめぐって-2007

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 学会等名
      日本風俗史学会
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2007-10-28
  • [学会発表] 中近世における韃靼人図の受容-個人蔵本の紹介と位置づけ-2007

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 学会等名
      意匠学会
    • 発表場所
      京都精華大学
    • 年月日
      2007-09-08
  • [図書] 江戸の遊戯-貝合せ・かるた・すごろく-2007

    • 著者名/発表者名
      並木誠士
    • 総ページ数
      111
    • 出版者
      青幻舎

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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