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2008 年度 実績報告書

金刀比羅宮伝来美術の調査と京都画人の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520088
研究機関名古屋大学

研究代表者

伊藤 大輔  名古屋大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (00282541)

キーワード美術史
研究概要

金刀比羅宮所蔵美術品の網羅的把握という当初の研究目的に沿って美術品の調査をさらにた。当該年度においては、昨年度までの調査の成果もあって埋もれていた作品の新発見は無かったが、これまで十分な調査の機会の無かった表書院の円山応挙筆障壁画群について熟覧と細部の調査を行うことが出来た。これは平成20年10月15日から12月8日までパリ・ギメ東洋美術館で開催された「こんぴらさん 海の聖域展」に伴うものである。
特に通常の表書院の自然光の中で見るのとは異なり、また日本の美術館の制限された光量で見るのとも異なり、西洋の美術館が設定した強い光の下で作品を熟覧することが出来たことで、これまで気づくことの無かった補筆・補彩の状況や、素地の補修状況を確認することが出来たことは大きな成果であった。またギメ東洋美術館における光のメリハリを利かせた立体感のあるライティングは、作品の新しい魅力を浮き彫りにし、作品解釈において「気韻生動」という観点の重要性を再確認することに繋がった。上記「こんぴらさん 海の聖域展」の準備の過程において、カタログ作成にも参加し、12点の主要作品について作品解説を担当し、研究成果の一部を公表した。さらに、研究成果を踏まえる形で、上記ギメ美術館での展覧会における作品解説DVDにも出演し、主要な作品の解説を行った。
このほか研究成果を踏まえて、名古屋大学における美術史研究会において、表書院の円山応挙筆障壁画群についての口頭発表を行うとともに、陜西師範大学との国際シンポジウムにおいても円山応挙筆障壁画群の特色について口頭発表を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 十八世紀日本の障壁画空間-讃岐金刀比羅宮表書院の円山応挙障壁画を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤大輔
    • 学会等名
      名古屋大学文学研究科・陜西師範大学共催国際シンポジウム『人文学研究方法の現状と展望-現地調査(Field Work)を中心に-』
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-11-22
  • [学会発表] 金刀比羅宮表書院の円山応挙障壁画を考える2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤大輔
    • 学会等名
      名古屋美術史研究会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-04-19
  • [図書] こんぴらさん海の聖域展図録2008

    • 著者名/発表者名
      田窪恭治監修伊藤大輔主要作品解説
    • 総ページ数
      394
    • 出版者
      金刀比羅宮

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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