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2006 年度 実績報告書

関西陶磁技術の成立をめぐる膳所焼を中心とした美術工芸史・考古学の総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520111
研究種目

基盤研究(C)

研究機関(財)大阪市文化財協会

研究代表者

佐藤 隆  (財)大阪市文化財協会, 文化財研究部, 係長 (50344362)

研究分担者 岡 佳子  大手前大学, 人文科学部, 助教授 (50278769)
伊藤 嘉章  独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 文化財部展示課, 平常展室長 (80213099)
尾野 善裕  独立行政法人国立博物館京都国立博物館, 学芸課, 主任研究員 (40280531)
キーワード考古学 / 美術工芸史 / 膳所焼 / 京焼 / 連房式登窯 / 窯道具
研究概要

現地調査
平成18年11月に、佐藤隆(研究代表者)・岡佳子(研究分担者)・畑中英二(研究協力者)が中心となって、滋賀県および大津市教育委員会と現地調査実施に関する手続きなどの確認を行い、あわせて地権者・地元にあらためて了解を求めた。同12月16日・17日には測量調査(第1次調査)を実施し、現状の窯跡の遺構を観察して平板による実測を行った。この作業によって、窯の床面はかなりの部分が良好に遺存していること、窯跡の周辺においても陶片・窯道具が多量に分布していることを確認した。その結果、次年度の発掘調査では窯跡の部分だけでなく、その周辺についてもトレンチ調査を行う必要があることが明らかとなった。
なお、この測量調査の基準点に対する世界測地系に基づく平面座標の取り付けについては、専門業者(国際航業株式会社)に委託して実施した。
現地での測量調査の終了後、測量結果については佐藤(研究代表者)・尾野善裕(研究分担者)・畑中(研究協力者)を中心に検討し、図面・データの整理を行った。表面採集によって得られた遺物については現在整理中である。
資料調査
現地調査の準備・実施と並行して、研究代表者(佐藤)・分担者(岡・尾野・伊藤嘉章)および協力者(畑中・西田宏子)全員により、伝世品・既出土資料(近隣の採集資料および他地域の窯跡出土資料)を所蔵する機関・所蔵者のリストアップを進め、今後の熟覧・写真撮影・実測などの作業計画を検討した。
成果報告
10月には研究代表者(佐藤)が京都国立博物館において開催された東洋陶磁学会・歴史土器研究会・京都国立博物館共催シンポジウム「考古学による"京焼"研究の最前線」において研究発表を行い、本研究の準備段階までの成果と今後の見通しについて報告した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 近世京焼の変遷2007

    • 著者名/発表者名
      岡 佳子
    • 雑誌名

      近世都の工芸-京の美意識と匠の世界-(京都文化博物館特別展覧会図録)

      ページ: 6-10

  • [雑誌論文] 京焼の流れ-黎明期から乾山まで-2006

    • 著者名/発表者名
      尾野 善裕
    • 雑誌名

      淡交 No.744

      ページ: 14-38

  • [雑誌論文] 京焼の技術系譜-特別展覧会「京焼」によせて-2006

    • 著者名/発表者名
      尾野 善裕
    • 雑誌名

      陶説 第644号

      ページ: 26-35

  • [雑誌論文] 窯と窯道具からみた京焼の技術系譜2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤隆
    • 雑誌名

      考古学による"京焼"研究の最前線(シンポジウム発表要旨)

      ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 大坂・京都出土の軟質施釉陶器2006

    • 著者名/発表者名
      尾崎善裕, 佐藤隆
    • 雑誌名

      赤と黒の芸術 楽茶碗(三井記念美術館特別展覧会図録)

      ページ: 118-129

  • [雑誌論文] 「京焼」考2006

    • 著者名/発表者名
      岡 佳子
    • 雑誌名

      陶説 第644号

      ページ: 36-45

  • [図書] 京焼-みやこの意匠と技-(特別展覧会目録)2006

    • 著者名/発表者名
      尾野善裕(編著)
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      京都国立博物館

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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