研究課題/領域番号 |
18520115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
柴田 勝二 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80206135)
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研究分担者 |
村尾 誠一 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20200256)
李 孝徳 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90292721)
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キーワード | 日本古典文学 / 現代日本文学 / 比較文化 / 表象文化 |
研究概要 |
研究代表者柴田勝二は1月に神戸・新宮を訪れ、研究対象である村上春樹・中上健次の作品舞台を調査した。また3月には研究分担者村尾誠一とともにフランス・パリを訪れ、研究協力者である国立東洋言語文化院(イナルコ)の研究者と今後の研究の進め方について協議し、3年目に催される予定であるシンポジウムの内容を明確化した。また中上健次の主人公の造形を中心として初期作品を論じた「転移する暴力-中上健次の初期作品をめぐって」を執筆した。 研究分担者村尾誠一は3月に柴田とパリを訪れ、イナルコでの協議に参加し、また古典研究班の現地研究者との会合を持ち、日本古典を研究する際の日仏の視点の差違について意見を交換した。また研究対象である中世和歌の歌人である正徹を論じた『残照の中の巨樹正徹』を刊行し、また古典と現代、東と西を結ぶ表現者として会津八一を捉えた論文「会津八一ノート-近代古寺巡礼東と西」を発表した。 研究分担者李孝徳は研究主題である現代文化と差別の問題を考察する手がかりとして、アジア人に対するレイシズムの状況を把握するべく、ワシントン大学図書館で日系アメリカ人の第二次世界大戦中の強制収容と徴兵拒否者について文献調査をおこなった。その成果を論文‘Inscriptions from Those without a"Place"-World Literature as Read from the Diaspora in John Okada's No-No Boy'にまとめた。
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