日仏共同による日本の現代・古典文化の学際的研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18520115
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 日本文学
• 研究機関: 東京外国語大学
• 研究代表者: 柴田 勝二 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80206135)
• 研究分担者: 村尾 誠一 東京, 外国語大学, 教授
• 連携研究者: ミシェル ヴィエイヤール・バロン フランス, 国立東洋言語文化大学, 教授 ; アンヌ バヤール・坂井 フランス, 国立東洋言語文化大学, 教授 ; 上田 眞木子 フランス, 国立東洋言語文化大学, 准教授 ; 寺田 澄江 フランス, 国立東洋言語文化大学, 准教授 ; 浅利 誠 , ボルドー大学, 教授 ; 溝渕 園子 , 熊本大学, 准教授
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: 日本文化 / 比較文化 / 文化享受

研究概要

2006年度より2008年度の三年間にわたって日仏の間で連携を取りつつ、それぞれの国における受容と研究の現況を確認しつつ、現代と古典の日本文化・文学を研究した。成果としては2008年11月8日に「内と外から見る日本文学」というシンポジウムを催し、両国から計8名の研究者が報告をおこない、充実した討議が交わされた。また2009年3月にはこのシンポジウムの報告と、発表者による論文を集めた報告集が作成され、最終的な成果とした。

研究成果

• [雑誌論文] 殺し、交わる相手-『海辺のカフカ』における過去 (2008)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 東京外国語大学論集 第76集
• [雑誌論文] <終わりの後>の世界-『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とポストモダン批判 (2008)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 東京外国語大学論集 第77集
• [雑誌論文] 後鳥羽院正治初度百首と勅撰和歌集への意志-『正治和宇奏状』の再検討を発端に (2008)
  • 著者名/発表者名: 村尾誠一
  • 雑誌名: 国語と国文学
• [雑誌論文] 重層する現代と古代-『枯木灘』の時空 (2007)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 東京外国語大学論集 第75集
• [雑誌論文] 転移する暴力-『岬』への道程 (2007)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 敍説 III-01
• [雑誌論文] 受動的な冒険-『羊をめぐる冒険』と〈漱石〉の影 (2007)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 東京外国語大学論集 74号
• [雑誌論文] 新勅撰和歌集のために-花実論とその周辺 (2007)
  • 著者名/発表者名: 村尾誠一
  • 雑誌名: 東京外国語大学論集 第75集
• [雑誌論文] 未来への希求-『こゝろ』と明治の終焉 (2006)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 東京外国語大学論集 72号
• [雑誌論文] 表象される〈半島〉-『行人』と朝鮮統治 (2006)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 総合文化研究 9集
• [雑誌論文] 自己を救うために-『それから』と日韓関係 (2006)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 雑誌名: 敍説 II-10
• [学会発表] Waka in the Middle Age of Japan-Kenko and Shotetsu of the CourtAge (2008)
  • 著者名/発表者名: 村尾誠一
  • 学会等名: 大学院GPイタリア合同シンポジウム・セミナー
  • 年月日: 2008-11-18
• [学会発表] 新勅撰和歌集のために-花実論とその周辺 (2007)
  • 著者名/発表者名: 村尾誠一
  • 学会等名: 東京大学中世文学研究会例会
  • 年月日: 2007-11-13
• [図書] 中上健次と村上春樹-<脱六〇年代>的世界のゆくえ (2009)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 出版者: 東京外国語大学出版会
• [図書] 漱石のなかの<帝国>-「国民作家」と近代日本 (2006)
  • 著者名/発表者名: 柴田勝二
  • 出版者: 翰林書房