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2006 年度 実績報告書

上代文学における漢字使用の総体的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520124
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

村田 右富実  大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (30244619)

キーワード国文学 / 国語学 / 上代文学 / 万葉集 / 漢字
研究概要

上代文学における漢字使用の総体的様相を探るための第一段階として、デファクト・スタンダードとなるべき平準化されたユニコード版テキストファイルの作成を続けた。その結果、万葉集については、歌本文、題詞、左注をはじめ、すべてのテキストにおいてほぼ満足の行くユニコード版テキストファイルができあがったと考えている。また、これに引き続き古事記の入力にとりかかったが、こちらはユニコードにさえ含まれない文字や、異体字が多く、文字の同定作業に非常に時間が取られた。しかし、現在入力が完了し、校正を行っている最中である。近いうちに校正を終えることができよう。一方、これと平行しつつ、日本書紀の入力作業にもとりかかっている。文字数が古事記や万葉集に比べて非常に多いながらも、着実に進んでいる。
一方、完成した万葉集のテキストファイルを用いた結果、これまでよりも遙かに緻密な研究ができるようになり、万葉集の巻ごとの使用文字の分布調査を行った。「万葉集巻九の配列について」(美夫君志、二〇〇七年)には、この分布調査結果の一部が使用されている。また、「万葉集巻-後半部(五四〜八三番歌)の配列にっいて」(万葉語文研究、二〇〇七年)は本研究なしにはなしえなかったであろう。上記分布分析が最も有効に活用されたのはこの研究といって間違いない。さらに、「『天皇の崩ります時に、大后の作らす歌一首』について」(『初期万葉論』、二〇〇七年)にもその一部は使用されている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 「天皇の崩ります時に、大后の作らす歌一首」について2007

    • 著者名/発表者名
      村田右富実
    • 雑誌名

      初期万葉論

      ページ: 316-335

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 万葉集巻九の配列について2007

    • 著者名/発表者名
      村田右富実
    • 雑誌名

      美夫君志 74

      ページ: 20

  • [雑誌論文] 人麻呂の挽歌-表現史の中の人麻呂-2007

    • 著者名/発表者名
      村田右富実
    • 雑誌名

      高岡市万葉歴史館叢書 19

      ページ: 28

  • [雑誌論文] 万葉集巻一後半部(五四〜八三番歌)の配列について2007

    • 著者名/発表者名
      村田右富実
    • 雑誌名

      万用語文研究 3

      ページ: 26

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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