本研究は、上代文献に用いられている漢字の総体をどのように把握しうるかについてのものである。 総体把握のためにはその前提となる、平準化された上代文学諸作品のテキスト・ファイルが必要であるため、この整備を行った結果、ほとんどの作品において平準的なユニコード・テキスト・ファイルを構築した。この結果、上代文学諸作品を横断的に検索することが可能になり、研究効率は飛躍的に上昇した。 また、こうした平準化されたテキストを得ることができたため、多変量解析を利用した文学研究が可能になった。これは研究成果(5)に結実した。
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