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2007 年度 実績報告書

近世俳諧資料の収集と整理

研究課題

研究課題/領域番号 18520141
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

冨田 和子  椙山女学園大学, 現代マネジメント学部, 助手 (20155568)

キーワード俳諧:雑俳 / 近世文学 / 日本
研究概要

本研究は、近世以降現在までの東海地方の俳諧資料を収集し整理して、その特徴を明らかにすることを目的としている。そこで、当初の研究実施計画に従い、次のことを行った。
1、個人所蔵の資料の撮影・複写につとめた。
2、前年度に続き、名古屋市蓬左文庫所蔵雑賀文庫を中心に、尾張狂歌の影響関係を視野に入れて、俳諸関係者の狂歌資料の収集につとめた。
3、遊戯的な雑俳を含む資料紹介・翻刻が少ないので、次の2点を翻刻紹介した。
(1)翻刻『妄言反古志津保具双帋』全とその紹介(二)(「社会とマネジメント」5巻1号2007年9月)
本書は、享和元年頃から文政13(天保元)年頃までの真酔の狂文・序跋などを、玉晁が収載したものである。真酔は狂俳点者もしたので、狂俳集や地口巻の序も含まれる。当時の尾張の町人、彫工を家業とした階層の教養の高さと、洒落気が窺われておもしろい。そこで、前年度翻刻した上巻に続き、下巻を翻刻して紹介した。
(2)翻刻『狂俳道しるべ』初編とその紹介(一)(「社会とマネジメント」5巻2号2008年3月)
本書は、狂俳書には珍しく、俳号に本名又は通称と簡単な所在地(中には職業も)を記して「雅用風交録」の役目を担い、明治17(1884)年に、現在の愛知県岡崎市で出版された句集である。点者の選句の好みを知る参考書の役割をも担い、継続発行を意図した。構成は、所在地域を大きく7区分し、東海地方の他、東京の部もある。当時、東京にも狂俳結社があり、交流のあったことが窺える。このような狂俳書は、とても珍しいので、本稿では、三河国額田郡の部・碧海郡の部を翻刻紹介した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 翻刻『狂俳道しるべ』初編とその紹介(一)2008

    • 著者名/発表者名
      冨田 和子
    • 雑誌名

      「社会とマネジメント」(椙山女学園大学現代マネジメント学部紀要) 5・2

      ページ: 一(128)-十四(115)

  • [雑誌論文] 翻刻『妄言反古志津保具双帋』全とその紹介(二)2007

    • 著者名/発表者名
      冨田 和子
    • 雑誌名

      「社会とマネジメント」(椙山女学園大学現代マネジメント学部紀要) 5・1

      ページ: 一(84)-十四(71)

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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