平成18年・19年に名古屋で行われた能楽の催しの番組(プログラム)を収集し、入力した。 ・狂言鳳の会、ナディア狂言など名古屋特有の芸風を持つ能楽の催しを業務用デジタルビデオで撮影し、保存した。 ・日本舞踊・歌舞伎・箏曲・長唄の人名・演目データベースのソフトを開発を試みた。(制作中)そのソフトに合わせて、収集したそれらの伝統芸能のプログラムを入力した。現在2000年度1年分のプログラムを試験的に入力したので、それを用いてタグの整理や、能楽データベースと合わせた場合の問題点の整理などを検討して、公開の準備を進めている。 ・SPレコード・お稽古テープ等の収集・整理し、デジタル化した。 ・以上の研究で得られた成果をホームページ上で公開する。また携帯用ホームページを作成し、著作権上問題のないSPレコードの音源を配信した。 ・高安流脇方藤野藤作師より、故豊嶋要之助師筆の脇方伝書『狂言応答』(仮称)の閲覧・撮影を許可して頂き、デジタルカメラで撮影した。現在翻刻を進めており、この本文によって、明治・大正期に豊嶋家が金剛流以外の流儀も相手に脇を勤めることにょって、家の伝承にない曲の脇の詞や間狂言との応答の台詞をシテ方・狂言方との相談の元に作成する過程が明らかになって行くと期待される。新典社の『古代中世文学論考』への投稿が決まっている。
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