研究概要 |
国立国会図書館、.日本近代文学館等の各地の図書館や文学館で大阪から刊行された雑誌の所蔵調査を進めるとともに、大阪の雑誌の記事細目の原稿を作成することにつとめた。雑誌文化は、明治の初めの西洋文化の輸入、特に活版印刷の普及などによって、明治二十年代ごろから飛躍的に発展を続けた。雑誌などの出版文化は東京を中心に研究され、地方から刊行された雑誌などの調査はなされないできた。しかし、大阪は東京に次ぐ経済力もあったため、多様な雑誌が刊行された。それらの雑誌の多くは散逸しており、探し出すのが困難であったが、そのうちのいくつかは現物を確認することができた。今回の調査で改めて、大阪から出版された雑誌は、大阪というローカルなものではないと感じた。それらの雑誌には著名な文学者・文化人が多く執筆しており、文化遺産としての発掘の必要性を痛感した。国立国会図書館や日本近代文学館などで各雑誌を直接調べ、その一冊ごとの記事細目を原稿にまとめたものを、余白のある限り記すと、下記のとおりである。 「エトアル」(昭和2年11、12月、昭和3年1、3、5、6、8、11月、第1巻1、2号、2巻1、3、5〜8、10号) 「文砦」(昭和11年2、11月、昭和12年3、6、7、9、12月、第2巻2、11号、3巻3、5〜7、9号) 「大阪文化」(昭和18年6、8、9、10、12月、昭和19年1、2、3、4、8月、第1巻1〜5号、2巻1〜4、8号) 「文学雑誌」(昭和22年12月〜平成18年2月、第1〜81号) 「関西文学」(昭和9年5、6、7、8月、昭和10年2、12,月、昭和11年3、5、7、9月、第1巻1、2、3、4号、2巻1号、3巻1、2、3、4、5号)
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