本年度は本研究の最終年度として、以下のことを行った。 ・平成19年11月に日本ヴィクトリア朝文化研究学会(於:日本大学文理学部)で行った研究発表「教養としてのサヴォイ・オペラ」を論文にまとめ、勤務先の『人文科学研究』(平成20年7月発行)のプロジェクト研究特集に掲載した。 ・平成20年5月に19世紀学学会(於:新潟大学)で開催されたシンポジウム「19世紀学とは何か-19世紀学の可能性」での発表「血は水より濃いのか」を同研究会のジャーナル『19世紀学研究』に投稿し、受理され、平成21年2月に刊行された。 ・平成21年秋に昭和堂から刊行される『新・イギリス文化史入門』用の論文「イギリス人はなぜサヴォイ・オペラが好きなのか」を9月に執筆し、現在編集作業中である。 ・平成20年11月の東北英文学会のシンポジウムに招聘され、「英国演劇研究の〈空白〉」という表題のシンポジウムのパネリストの一人として「ノンポリの政治性-サヴォイ・オペラの功罪について」と題して発表を行った。この成果は下記のブックレットに生かされる。 今回の科研費による研究の最終的な成果として、ブックレット新潟大学『サヴォイ・オペラへの招待』(400字詰め原稿用紙約125枚分)が平成22年5月に新潟大学から刊行されることが決定したため、研究成果報告書の内容はこのブックレットにまとめられることになる。 また、このブックレットでは書ききれない部分については、当初の予定通り『サヴォイ・オペラとその時代』という原稿を準備し、出版助成に応募する予定である。
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