研究課題/領域番号 |
18520187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西川 智之 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (20218134)
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研究分担者 |
藤井 たぎる 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (00165333)
山口 庸子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (00273201)
古田 香織 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (20242795)
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キーワード | 独文学 / 芸術諸学 / 記号論 |
研究概要 |
19世紀後半から20世紀前半にかけて、ヨーロッパでは様々な分野の文化・芸術において革新運動が起こった。本研究では、1890年から1930年のドイツ語圏での文化・芸術に焦点を絞り、それを解体と融合という観点から分析しようというものである。美術、文学、音楽、舞踏あるいは当時の文芸誌、美術雑誌などの個別の分析を統合し、当時の文化・芸術に通底する共通点を探り出し、ひいては、ヨーロッパの「近代」から「現代」への転換の結果引き起こされた世界像の変化を解明しようというのが、最終的な目的である。今年度は、資料の収集の面では、西川、古田がウィーンやミュンヘンなどに赴き、当時の美術・文芸誌や文献の複写、19世紀末芸術の研究書や美術展カタログの購入などを行い、一次・二次資料収集に努めた。他方で、「1890年-1930年のドイツ語圏の文化・芸術の解体と融合」という本研究の総合テーマとの整合性を考えながらも、各自の研究の特殊性を発揮できるように、各自研究テーマの絞込みを行い、西川は1902年にウィーンで開かれた第14回分離派展(ベートーヴェン展)を、藤井はシェーンベルクの音楽理論と建築家アドルフ・ロースの理論との関係を、山口はエルゼ・ラスカー=シューラーにおける図像性を、古田は当時の雑誌「ユーゲント」の分析を行うことにした。また、平田達治氏を招き、「環状道路(リングシュトラーセ)の建設からユーゲントシュティールのウィーンへ-汎ヨーロッパ的視点をも交えて-」というタイトルで講演会を開き、知見を深めることができた。
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