研究課題/領域番号 |
18520191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 東洋大学 (2007-2008) 愛知教育大学 (2006) |
研究代表者 |
大野 寿子 東洋大学, 文学部, 准教授 (20397491)
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研究協力者 |
野呂 香 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (20528781)
早川 芳枝 東洋大学, 大学院・文学研究科国文学専攻, 博士後期課程3年
池原 陽斉 東洋大学, 大学院・文学研究科国文学専攻, 博士後期課程3年
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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キーワード | グリム / メルヒェン(メルヘン) / 伝承 / 森 / 自然 / ドイツ / 魔女 / エコロジー |
研究概要 |
『メルヒェン集』、『伝説集』の森の特性を検証しつつ、グリム兄弟の「理念としての森」の意義を、「生の連続性」という観点から明らかにした。言語、歴史、文学、文化における「古いにしえのもの」の喪失を森林破壊プロセスにたとえ、「古いにしえのもの」の再評価の重要性を説く彼らの自然観および詩ポエジー観は、19世紀エコロジー運動の理念における先駆的地位を担いうる。伝承文芸に必要な想像力の豊かさとは、心情としての内面的「自然」を豊かにする「癒し」の力を有する意味で、現代社会における「心のエコロジー」にも繋がりうる。
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