• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

19世紀アメリカ小説における感傷主義の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520197
研究機関大阪大学

研究代表者

森岡 裕一  大阪大学, 文学研究科, 教授 (20135635)

キーワード禁酒小説 / 感傷小説 / ハリエット・ストウ / 共依存
研究概要

The Story of a Three-penny Bitをはじめとするアメリカ禁酒小説のテクストを主としてニューヨーク公立図書館でコピーするなどして入手につとめた。同様に、Catherine Maria Sedgwick, Augusta Evans, E.D.E.N. Southworthら入手が困難なテクストも相当数入手できた。目下、それら資料の分析を鋭意実行中である。また、今年度は大学院演習のクラスでハリエット・ストウの『アンクル・トムの小屋』を精読し、関連する研究論文を集中的に読んだ。来年度はそれをもとに、ストウの他の作品を含め、ストウ研究をテーマに講義を行う予定にしている。
研究成果の発表については、第46回日本アメリカ文学会大会シンポジウムにおいて、「メディアとしての禁酒小説」と題した発表をおこない、名古屋大学英文学会クリスマスセミナーでは、ゲスト講師として、「飯酒/禁酒の物語学」と題した講演をおこなった。また、市民教養講座である大阪大学懐徳堂講座で「飲酒/禁酒のアメリカ文学」と題した連続講演を行い、研究成果を市民に還元し好評をえた。
さらには、禁酒/感傷小説の重要モチーフである「依存」をテーマにした論集を大阪大学英文学叢書第五巻として共同編集することとなり、厳密な編集過程を経て原稿を完成させ、同書はすでに印刷作業に入っている。その中で研究代表者は、「共依存」の視点から、禁酒小説と感傷小説の双方に見られる涙する少女のモチーフの持つ意味を考え、両者の接点を抉り出す論文を書いている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 少女の涙-「禁酒小説における「共依存」とセクシュアリティ2008

    • 著者名/発表者名
      森岡裕一
    • 雑誌名

      『「依存」する英米文学』 (印刷中)(近刊)

    • 査読あり
  • [学会発表] メディアとしての禁酒小説2007

    • 著者名/発表者名
      森岡裕一
    • 学会等名
      日本アメリカ文学会第46回全国大会
    • 発表場所
      広島経済大学
    • 年月日
      2007-10-14
  • [図書] 「依存」する英米文学2008

    • 著者名/発表者名
      森岡裕一・堀恵子 共編著
    • 出版者
      英宝社(印刷中)

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi