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2006 年度 実績報告書

ロシアン・チャイナにおけるロシア文学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520201
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

ヨコタ村上 孝之  大阪大学, 言語文化研究科, 助教授 (00200270)

キーワードロシア文学 / 満州 / 亡命文学 / ディアスポラ
研究概要

満州におけるロシア文学に関する資料、テキストを購入、外国出張の際に複写、また、遠隔地の図書館に複写依頼をするなどして、収集を開始した。ハルビンには20世紀初頭の文化的資料はあまり残っておらず、むしろロシアに保存されていることが分かってきたので、平成18年7月26日から7月31日、及び10月27日から11月6日は、モスクワに出張し、ロシア国立図書館、同分室、歴史図書館ほかで資料閲覧、収集した。亡命文学・移民の文学に関する理論関係図書の購入も進め、そこから得られた知見に基づき、収集したテキストの分析を始めた。研究補助のための各種の機器類、パソコン周辺機器などを購入し、テキスト収集の便をはかり、分析の効率化を図っている。ハルビンなどにおける文学を、演劇・音楽・思想などにおける文化的背景と比較しながら、立体的に理解するため、旧満州の文化の総合的歴史的理解をめざしているが、その理解は深まりつつある。ハルビンの文化活動はモダニズム的色彩が強いが、その理由は何なのかを、上海モダニズムと連動させつつ、考察を加えている。また、白系ロシア、ユダヤ系、カフカス系、バルト系のロシア人(あるいはロシア語話者)の間のダイナミックスがどのようなものであったかも、分析の軸としている。このような分析の成果を発表するために、平成18年12月27日から平成19年1月2日までは米国に出張し、フィラデルフィアにおいてアメリカ近代語学会年次大会に参加し、「ロシアン・チャイナのロシア文学について」とのテーマで研究の成果報告を行った。また、あわせて、ニューヨーク公立図書館、コロンビア大学総合図書館にて資料閲覧、収集した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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