最終年度である平成20年度は、プルーストの草稿帳カイエ46からカイエ75までの固有名の入力をし、3年間で草稿帳全75冊の固有名調査および索引作成を完了した。人名3044件、地名1124件、作品名406件、合計4574件の項目数となった。平成20年5月のフランス語フランス文学会全国大会でのプルースト研究会に参加し、本研究に関する意見交換を行った。序論、注記、解説、統計表、索引(人名、地名、作品名)から成るプルーストの草稿帳総合索引(Index general des Cahiers de brouillon de Marcel Proust)を100部印刷した。フランスをはじめ、世界各国のプルースト専門家が使用できるように、すべてフランス語で執筆した。世界最初となるこの索引集により、マイクロフィルムを所有する大学にて、プルーストの草稿調査が進展すると思われる。
|