エリザベス朝における戯曲の出版に関する研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18520215
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: ヨーロッパ語系文学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 太田 一昭 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (10123803)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: エリザベス朝 / 英国ルネサンス / 演劇 / 出版 / 書籍商組合 / 検閲 / 統制 / テクスト

研究概要

シェイクスピア劇とその同時代劇作家の作品の出版状況を歴史的文脈において調査分析し、英国ルネサンス期の出版のありようを実証的に記述した。併せて、本研究の調査で得られた知見に立脚して『リア王』ほかの初期版本の本文を分析し、その特質を明らかにした。本研究は、筆者のもう一つの研究課題である英国ルネサンス期の演劇統制史研究と密接に関連している。最終的には、統制史研究の中に戯曲出版史の研究成果を組み込む予定である。

研究成果

• [雑誌論文] ロンドン書籍商組合記録とエリザベス朝演劇の出版 (2010)
  • 著者名/発表者名: 太田一昭
  • 雑誌名: 言語科学(九州大学言語文化研究院言語研究会) 第45号 ページ: 35-59
• [雑誌論文] 『リア王』と2つのテクスト (2009)
  • 著者名/発表者名: 太田一昭
  • 雑誌名: 言語科学(九州大学言語文化研究院言語研究会) 第44号 ページ: 45-64
• [雑誌論文] シェイクスピア劇における愛の経済学 (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田一昭
  • 雑誌名: 九大英文学(九州大学大学院英語学・英文学研究会) 第50号 ページ: 79-99
• [雑誌論文] エリザベス朝における戯曲本の人気を検証する (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田一昭
  • 雑誌名: 言語科学(九州大学言語文化研究院言語研究会) 第43号 ページ: 57-76
• [学会発表] エリザベス朝の検閲-書評にかえて (2007)
  • 著者名/発表者名: 太田一昭
  • 学会等名: 関西シェイクスピア研究会
  • 発表場所: 千里阪急ホテル
  • 年月日: 2007-12-16
• [図書] Debora Shuger, Censorship and Cultural Sensibility(The Regulation of Language in Tudor-Stuart England (Philadelphia: U of Pennsylvania P, 2006).「関西シェイクスピア研究会会報」,査読無,第29号,p. 7, 2008年4月)) (2008)
  • 著者名/発表者名: OTA KAZUAKI
• [図書] 新編・シェイクスピア案内 (2007)
  • 著者名/発表者名: 金子雄司,住本規子,太田一昭, 他10名共著
  • 総ページ数: 204-19,236
  • 出版者: 研究社
• [図書] Jeffrey Knapp, Shakespeare's Tribe( Church, Nation, and Theater in Renaissance England (U of Chicago P, 2002). Shakespeare Studies (The Shakespeare Society of Japan),査読有,vol. 44, pp. 29-31)) (2007)
  • 著者名/発表者名: OTA KAZUAKI
• [備考]
  • URL: http://www.flc.kyushu-u.ac.jp/~kazu/index.html
• [備考] 平成18年度～平成21年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書,「エリザベス朝における戯曲の出版に関する研究」, 153 pp., 2010年3月