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2008 年度 実績報告書

戦後スイスの国民統合と言説の共同体-作家たちの未公刊ドキュメントを手がかりにして

研究課題

研究課題/領域番号 18520218
研究機関長崎大学

研究代表者

葉柳 和則  長崎大学, 環境科学部, 准教授 (70332856)

研究分担者 中村 靖子  名古屋大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (70262483)
キーワード出来事 / 物語 / ナショナリズム / スイス
研究概要

1.研究会の開催
主要資料の検討会と研究成果の公表に向けた研究会を月に一回の割合で開催した。
2.平成18-19年度の研究成果の公表
平成19年度までの研究成果を、学術論文の形で積極的に公開した。2007年3月にNeue Beitrage zur Germanistikに掲載された研究代表者の論文が「第六回独文学会賞(日本語論文部門)」を受賞した。
3.テクストデータベースによる資料整理・分析
マックス・ブリッシュに関する一次文献と二次文献の包括的なデータベースの継続的整備と活用を推進した。またこれに関連して、日本独文学会と連絡を取りながら、マックス・ブリッシュに関する文献データベース作成とその公開のための作業を行った。文献の収集とデータ入力作業は終了し、現在は文献を通覧することによって、研究動向についての知見をまとめている段階である。その成果のうち研究動向に関するデータベースとそれについての概観はNeue Beitrage zur Germanistikに掲載された。目本におけるブリッシュ研究動向のデータベースは、今年度中に完成し、同じくNeue Beitrage zur Germanistikに掲載されることが決定した。
4.20世紀の記憶とナショナリズムの関係についての研究の発展を模索
スイスをフィールドにした研究を、日本における同様のテーマをめぐる研究と結びつけるための、方法論と研究組織の構築した。知識社会学関係の研究者、沖縄、広島、長崎といった地域の記憶の研究者と意見交換を行い、情報交換のネットワークを構築した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 一年遅れの返答-「チューリヒ文学論争」におけるデュレンマットの位置-2008

    • 著者名/発表者名
      葉柳 和則
    • 雑誌名

      ドイツ文学論攷 50

      ページ: 39-57

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「そろそろまた口にしてもいいだろう-「チューリヒ文学論争」における言説の政治-2008

    • 著者名/発表者名
      葉柳 和則
    • 雑誌名

      独文学報 24

      ページ: 199-218

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「歴史叙述の実験室」M・フリッシュの『テル』が示す「接続法的空間」2008

    • 著者名/発表者名
      中村 靖子
    • 雑誌名

      独文学報 24

      ページ: 219-244

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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