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2009 年度 実績報告書

グリム童話における「文化的変位」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520220
研究機関鹿児島大学

研究代表者

梅内 幸信  鹿児島大学, 法文学部, 教授 (00145450)

キーワードグリム童話 / 文化的変位 / ペロー童話 / バジーレ童話 / 日本昔話 / 日本古典落語 / ファンタジー文学 / 深層心理学
研究概要

21年度の研究計画は,「第1段階で得られた文化的変位を,第2段階・第3段階での吟味を経て,グリム童話に関する「普遍妥当的変位」を確定し」,「最終報告書を作成すること」であった。これを踏まえ,研究課題の最終年に当たる本年度の研究成果は,主として以下の4点である。
1. グリム童話・日本古典落語・アメリカ映像文化に関するDVD資料を収集した。
2. 2010年7・8月にポーランドのワルシャワで開催される「ドイツ語学・文学国際学会」(IVG)での研究発表予定の論文:Uber den Homoopathie-Effekt in M. Endes "Die unendliche Geschichte"の原稿を完成した。
3. 20年度に実施した日本独文学会秋季研究発表会でのシンポジウム「エンデ文学におけるファンタジー」に関する研究叢書(No.64)を編集責任者として発行した。
4. 研究課題に関する3本の論文と,ドイツ語関係2本の論文の翻訳を公刊した。
具体的研究成果:
研究課題に関して,平成18~21年度にわたる研究成果を報告書にまとめ,以下の結論を提示した。「1つの童話が異国に伝播されるとき,その本質的部分は不変のものであるが,その童話の文化的環境は,1.宗教的要素,2.人物関係,3.解決手段,4.解決方法,5.登場人物の職業,6.謝礼・報酬,7.処罰の方法,8.果実の種類,9.社会制度,10.文化の成熟度,11.性の開放度,12.良心に基づく勧善懲悪の精神,の点において異国の伝統文化・習慣へと置き換えられる。」

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] (翻訳)ディーター・ペニング「無秩序の秩序―幻想性の理論に対する決算―」2009

    • 著者名/発表者名
      梅内幸信
    • 雑誌名

      鹿児島大学法文学部紀要『人文学科論集』 69

      ページ: 133-154

  • [雑誌論文] M.エンデの『はてしない物語』に見られる振動医学的効果について2009

    • 著者名/発表者名
      梅内幸信
    • 雑誌名

      鹿児島大学法文学部紀要『人文学科論集』 70

      ページ: 137-156

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『はてしない物語』におけるファンタジーの機能2009

    • 著者名/発表者名
      梅内幸信
    • 雑誌名

      日本独文学会研究叢書 64

      ページ: 14-24

  • [雑誌論文] (翻訳)ハンス・ホレンダー「ファンタジー理論における絵」2009

    • 著者名/発表者名
      梅内幸信
    • 雑誌名

      鹿児島大学法文学部紀要『人文学科論集』 71

      ページ: 121-153

  • [雑誌論文] グリム童話に見られる男性の魂を癒す女性像について2009

    • 著者名/発表者名
      梅内幸信
    • 雑誌名

      VERBA 32

      ページ: 391-507

  • [備考]

    • URL

      http://db.cc.kagoshima-u.ac.jp/main.cgi

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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