19世紀前半、影絵によって世界を表現する思考について。肖像を影に変換することの意味、ひいては風景をシルエットとする意味に踏み込む。したがって影による観相学、さらには19 世紀巨人のアレクサンダー・フォン・フンボルトの「相貌的」景観のとらえ方が世界を断面(プロフィール)とする現象につながる。これまでこうした光学的見世物的西欧表象運動において評価し忘れられてきた根本的な欲望、世界を直接的な言語で言い表すにはどうしたらいいのか、という切実な実験欲望が、17世紀完全言語運動以来の歴史の思いがけない間欠泉を形成している、ということを指摘
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