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2007 年度 実績報告書

カナダ・ケベック州における文化政策とパフォーミング・アーツの発展

研究課題

研究課題/領域番号 18520240
研究機関明治大学

研究代表者

小畑 精和  明治大学, 政治経済学部, 教授 (30191969)

研究分担者 佐藤 アヤ子  明治大学学院大学, 教養教育センター, 教授 (70139468)
曽田 修二  跡見学園女子大学, マネジメント学部, 教授 (90348160)
藤井 慎太郎  早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (10350365)
キーワードケベック / パフォーマンス / 文化政策
研究概要

カナダ・ケベック州では1980年代以後,パフォーミング・アーツが盛んになる。それを支えてきたのが州政府の文化政策である。人口700万程度のケベックでは,州だけでは市場が小さく,また,北米大陸と言う広大な英語圏の中にあって,フランス語という言語バリアーがあるため,戦略をしっかりともったプロジェクトマネジメントが必要だったのだろう。
もっとも成功した例はシルク・ド・ソレイユである。伝統的なサーカスに,ミュージカルや他のパフォーマンスの要素を加え,また,動物を使わない新しいサーカスが生みだされたのである。特筆すべきは,毎年モントリオールで開催される「舞台劇術国際見本市」であろう。様々な舞台芸術がここで発表され,それに買い手がついていく。アートをビジネスに結びつける重要な役割をこの市は担っている。ここから,ダンスのラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップや,マリー・シュイナールカンパニーも育っていった。
また,ケベック音楽・演劇芸術院では,演劇人の養成が行われており,世界でも稀な「劇作科」もある。そこでは,実際に劇作家を育てるために,戯曲の書き方が教えられている。ジャン・ロック・ゴードローなどが出身者である。1965年に設立されたケベック劇作家センター(CEAD)は,演劇作品をデータベース化し,世界に配信している。M.トランブレー,M.M.ブーシャール,C.フレシェットら250人近くのメンバー作家の作品を紹介し,様々な方法で上演を援助している。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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