奴隷時代から今日に至るまでのアフリカ系アメリカ人(以下、黒人)の文学と音楽文化(特に歌詞)を分析し、そこに彼等の破壊的欲望と創造的建設的意思がどう表現されてきたかを追跡する。 (1) 奴隷時代の歌が現代音楽にどのように伝統をつないでいるかについて分析し、根源的恐怖が想像力の源泉であることを指摘する。 (2) ラップ文化に代表される現代音楽に、奴隷時代の歌の伝統と新たな要素がどのようにかかわっているかを分析する。その時、60年代から盛んになったブラックイスラムの要素に注目し、キリスト教との関連を文化的に観察する。
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