研究概要 |
本年度は、チュニジアの現代文学の状況を捉えるために、以下の研究をおこなった。 1)1997年から2007年まで、10年間の小説出版の状況 チュニジア国内および、国外で、チュニジア人の出版した新刊小説についてリストアップし、その傾向を調べた。アラビア語による作品とフランス語による作品があるが、ともに年間10冊〜20冊程度である。 2)チュニジアの書籍販売状況の調査 3)チュニジアの大学図書館の蔵書および利用システムの調査 4)チュニジアにおける最も権威ある小説賞である、コマール・ドール賞の調査と資料を収集。 5)作家エムナ・ベルハジ・ヤヒヤの作品(『見えない宝庫』L' Etage invisible)の研究。 6)チュニジアの社会と歴史についての概観 7)北アフリカ地域の文化基盤としてサハラ沙漠をとらえ、サハラをめぐる文学を研究した。 本年は初年度であるため、研究成果は論文1件と、以下の口頭発表2件のみである。 1.「チュニジア文学の現在」、平成18年度第5回ARENA定期セミナー(筑波大学北アフリカ研究センター)、2007年1月11日、於:筑波大学。 2.《Identite relationnelle dans les discours litteraires : au-dela de la norme 《europeenne》》,Tunisia-Japan Symposium on Society, Science & Technology (7th Edition),4 December 2006,at University of Sousse(Tunisia).
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