研究課題
基盤研究(C)
1956年にフランスから独立したチュニジアは、アラビア語とフランス語の二言語併用国家であり、文化的にも社会・経済的にもアラブ世界とヨーロッパ世界の両方に属すると言ってよい。こうした多言語併用の多文化地域の文学活動についてはこれまで研究がきわめて薄弱であった。旧フランス植民地としてもフランスにとっての重要度がアルジェリアなどに比べると低いチュニジアは、とくに文学研究の対象となりにくかった。この研究では、ヨーロッパへの移民作家よりも、むしろ現地で活動する作家とその作品に重点をおき、チュニジアにおける歴史的な文学状況の変遷、言語状況の変化、出版状況などを検討する。これによって、旧来の文化的な大国家を標準として考える文学の捉え方を改めるための契機とする。
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Proceedings of the 8th Edition Tunisia-Japan Symposium on Sosciety, Sciences and Technology TJASSST2007 : El Kantaoui Forum, Sousse (Tunisia)
ページ: 31-33
筑波大学学内プロジェクト「北アフリカ地域の科学技術と文化に関する融合的研究」成果報告書『北アフリカ学へ向けて』
ページ: 29-43