(1) 地理情報システムによる言語地図の作成 : GISは空間データに文字データを連動させることができるため、空間データと文字データを組み合わせた検索をおこなうことが可能となる。この特性を活かし前2-1千年紀の北西セム語言語地図を作成することにより、等語線の再画定を試みる。 (2) 前2千年紀と前1千年紀の言語データを連動させた通時的言語地図の作成 : 時代の異なる複数の言語地図を連動させると、言語的特長の共時的な分布が通時的にどう変化したかを可視化することができる。時間と空間という2つの次元をダイナミックに制御した言語地図が作成できれば新たな言語地理学的知見が得られるはずである。本研究では、前1千年紀の言語地図を作成するのと平行して、アマルナ語のデータをもとに前2千年紀の言語地図を別途作成し、時代の異なる言語地図を連動させる方法を模索する。
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