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2006 年度 実績報告書

旧ユーゴスラヴィアのメディア、言語、アイデンティティー

研究課題

研究課題/領域番号 18520307
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

三谷 惠子  京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 教授 (10229726)

キーワード旧ユーゴスラヴィア / セルビア / バルカン / 言語と社会
研究概要

本研究は、旧ユーゴスラヴィアのスロヴェニアを除く独立国(クロアチア、ボスニア、セルビア、モンテネグロ)における現在のメディア状況と、そこに見られる言説の言語分析を通して、拡大EU加盟への道のりを模索する当該地域の人々のアイデンティティーを明らかにすることにある。この目的のために、平成18年度はまず、メディア・ディスコースの分析方法の検討を進め、それと平行して旧ユーゴ地域の新聞雑誌、またテレビ、インターネット上の報道などを収集しながら,当該地域の言説にどのような特徴が見られるかについて考察した。2006年には、ミロシェヴィッチ旧ユーゴスラヴィア(セルビア)大統領の急死、モンテネグロの独立、さらにはコソヴォの独立問題をめぐる議論など、重要な出来事があったため、これらの問題に関するセルビア、ボスニア、クロアチア、モンテネグロ各地における反応に注目した。具体的には、こうした出来事に関する記述を、旧ユーゴ各地の主要メディアから収集し、どのようなテーマの記事にどういった語彙が用いられているかを調査した。また、平成18年9月には、クロアチアならびにセルビアに赴き、現地の言語状況、メディア状況についての調査を行った。この一連の調査は、目下データをとりまとめて論文執筆に取りかかっている段階である。さらに、本課題研究を、言語とアイデンティティーというテーマでより発展的にとらえるために、上記の調査・研究と平行して、言葉の「自由連想」という角度からのアイデンティティーの模索という可能性についても検討した。この考察に関連して、平成18年度北海道大学スラブ研究センター冬期国際シンポジウムにおいて口頭発表を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Balkan as a Sign : Usage of the Word Balkan in Language and Discourse of the ex-Yugoslav People.2007

    • 著者名/発表者名
      Mitani, Keiko
    • 雑誌名

      Regions in Central and Eastern Europe. Past and Present.(Hayashi Tadayuki & Fukuda Hiroshi (Eds.))(Hokkaido University.)

      ページ: 289-313

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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