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2006 年度 実績報告書

台湾原住民諸語の普遍性と多様性に関する類型論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520317
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

片桐 真澄  岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 助教授 (80294388)

キーワード言語学 / 外国語
研究概要

研究初年度の18年度は、台湾原住民諸語およびそれと類型的な関係の深い諸言語に関する資料の収集とその整理および分析・考察に主眼を置いた。具体的な研究実績は以下の通りである。
(1)台湾原住民諸語および関係諸言語に関する資料の収集
台湾原住民諸語およびそれと類型的に関係の深い諸言語に関する記述資料および文献資料の収集を行った。台湾原住民諸語に関する資料については、8月の台湾渡航の際に文献資料を収集するとともに、インターネット上のコーパス資料や原住民母語教育に使用される小学校の教科書などを入手した。また、類型的に関係の深い諸言語のうち、インドネシアの諸言語、特にバリ語についての文献資料を、8月のインドネシア渡航の際に収集した。
(2)現地調査による台湾原住民諸語の形態・統語・談話・テクストに関する口述資料の収集
台湾原住民諸語の中でも、特に類型的に特異であると見られるルカイ語について詳しく調査するために、その形態・統語・談話・テクストに関する現地調査を行った。特に、そのヴォイス体系について綿密な調査を行った。今後の詳細な分析のために、これらの資料は文字化およびパソコン・DVDによってデジタル化して整理した。
(3)得られた資料の整理および分析・考察と今後の課題
(1)および(2)によって得られた各資料について、整理および概括的な分析・考察を行った。その結果、例えばバリ語などに見られる縮小されたフォーカス体系が台湾原住民諸語のルカイ語の特異性と類似していることから、台湾原住民諸語に見られる多様性は、フィリピン・タイプと呼ばれるフォーカス体系をもつオーストロネシア諸言語の多様性と平行的に捉えることが可能であると考えられた。今後は、この仮説に基づき、特にこれらの言語についてより詳細な分析と調査を行う必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Topichood of the Philippine topic2006

    • 著者名/発表者名
      Katagiri, Masumi
    • 雑誌名

      The Structure of Language : Views from Asian Languages

      ページ: 37-62

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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