音声言語の認識と生成において、幼児・成人を問わずプロソディが重要な役割を果たすことが認められている。しかし、語のアクセントやストレスを認識・生成する際に、どのような要因が関わり、それら要因の普遍性・個別性、さらに訓練の効果について実験的に調べた研究は見当たらない。英語はストレスアクセントをもつと考えられているが、どの音節にストレスを置くかを決定する要因は何であろうか。また、日本語はピッチアクセントをもつと考えられているが、日本語話者は何を手がかりに英語のストレスを認識するのであろうか。本研究は上記の問いに答えるため、英語話者と日本語話者を対象に、2音節からなる無意味語を材料として、音節構造と品詞が、語のストレスの生成と認識にどのような影響を与えるかを調べる。 平成19年度は、英語話者と日本語話者(英語学習者)それぞれ16人に対し、実験を行った。 平成20年度は、成果をまとめて発表する予定である。
|