本年度予定していた研究計画はすべて遂行された。 すなわち、研究の一ステージとしての、「方言文法全国地図データ」をSugdasに取り込み必要な分布図を瞬時に作成する地図化プログラム(第2・3・4巻データ地図化プログラム)の作成、その前段階となる各種データのコンバートプログラム(第2・3・4巻データコンバートプログラム)の作成、「第1巻データコンバートプログラム」と「第1巻データ、地図化プログラム」のプロトタイプの作成である。また、研究の第二ステージとしての、完成したプログラムを利用して各項目ごとにさまざまな分布図を系統的、総合的に作成し、分布の広狭・重なりなどを確認していく作業である。本年度、第2〜4巻データ(全145項目)を語形ごとにすべてを分布図化した。さらに、必要語形の分布を合成していく作業も開始し、その成果の一端を一書としてまとめることができた。
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