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2006 年度 実績報告書

コーパス言語学の方法に基づく言文一致現象の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18520372
研究種目

基盤研究(C)

研究機関独立行政法人国立国語研究所

研究代表者

田中 牧郎  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, グループ長 (90217076)

研究分担者 岡島 昭浩  大阪大学, 文学研究科, 助教授 (50194345)
岡部 嘉幸  千葉大学, 文学部, 助教授 (80292738)
小木曽 智信  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 研究員 (20337489)
近藤 明日子  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 特別奨励研究員 (30425722)
キーワード言語学 / 国語学 / 日本語学 / 日本語史 / 言文一致 / 近代語 / コーパス
研究概要

明治後期から大正期にかけて進んだ「言文一致」という出来事について,コーパスを活用して,精密かつ見通しよく記述することを通して,コーパス言語学の方法を日本語史研究に適用することを目指した。
言文一致に関わる言語現象のうち,コーパスを活用して記述することで,新たな日本語史研究の視野が拓けると想定されるものとして,(1)二字漢語,(2)時の助動詞,(3)人称代名詞の三つを取り上げ,『太陽コーパス』(言文一致期にもっともよく読まれた総合雑誌を対象とするコーパス)を用いた分析を行った。それぞれ,言文一致の確立と並行して進んだと考えられる,(1)語彙体系の更新,(2)テンス体系の更新,(3)待遇表現体系の更新,を新たな視点で記述するのに,有効な材料であると位置づけることができた。
また,コーパス分析ツールとして,近代語テキスト向け形態素解析用辞書の開発と,XML文書への付箋タグ埋め込みプログラムの開発を進めた。これらのツールを活用した研究を進めるとともに,ツール自体を公開できるように整備中である。
さらに,コーパスの価値を生かした言文一致研究の新しい視座を得るために,文末文字列を網羅的に抽出し,文語と口語を比較する作業を試みた。その結果,助詞・助動詞の変化の様相を記述する糸口をつかむことができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 「努力する」の定着と「つとめる」の意味変化-『太陽コーバス』を用いて-2006

    • 著者名/発表者名
      田中牧郎
    • 雑誌名

      日本語辞書学の構築(おうふう)

      ページ: 223-238

  • [雑誌論文] 新語の普及と語彙の更新2006

    • 著者名/発表者名
      田中牧郎
    • 雑誌名

      月刊言語(大修館書店) 35・11

      ページ: 4-5

  • [雑誌論文] 『今昔物語集』の「東鳥」と「東雁」2006

    • 著者名/発表者名
      岡島昭浩
    • 雑誌名

      待兼山論叢 文学篇(大阪大学文学会) 40

      ページ: 1-13

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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