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2007 年度 実績報告書

副詞からみたミニマリスト・プログラムの理論装置:言語理論の構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 18520379
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

水野 江依子  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (30342033)

キーワードMinimalist program / epistemic adverbs / Agree / probe-goal relation / PIC / peripheral functional category / corpus-based data / speech-act adverbs
研究概要

本研究の目的は,副詞の特性を精緻に記述した上で,副詞の統語的、意味的振る舞いからミニマリスト・プログラムにおける理論装置を検証し,言語システムの構築を目指すものである。
本年度は,この目的を達成するために,次の3点について行った。
1.理論装置の構築について,昨年度は主に歴史的観点からその妥当性について検証したが,本年度は特に現代英語の統語的、意味的振る舞いを詳細に検証することで共時的観点からの妥当性を研究した。特に認識様態副詞、発話行為副詞の平叙文および疑問文における統語的振る舞いから本研究で提案されている理論装置の妥当性が示された。この研究ではこれまで散逸していた平叙文、疑問文におけるデータを統一的に示すことによって副詞の分布についての特性がさらに明らかになったという副次的成果も得られている【この研究成果については現在執筆中である】
2.提案されている理論装置が,単にミニマリストプログラムという枠組みだけでなく,談話構造という別の枠組みにおいても妥当ではないかということを示唆することができた。これによって,ここでの理論装置がより普遍的な意味をもつということが示された。【この研究成果については,日本英文学会第59回中部支部大会シンポジウム(2007.10.愛知淑徳大学)での発表および論文『副詞からみた統語構造と発話の階層構造』にて具体的成果として発表】
3.提案されている理論装置について日本語からのアプローチを開始。本年度は日本語の副詞についての基本的データの採取と先行研究の検証を行った。最終年度の目標である日本語からのアプローチを完成させるための前段階として意義を持つものであった。【この研究成果は書評論文「仁田義雄『副詞的表現の諸相』として発表】

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 書評:仁田義雄『副詞的表現の諸相』2008

    • 著者名/発表者名
      水野 江依子
    • 雑誌名

      New Directions 26

      ページ: 81-87

  • [雑誌論文] 副詞からみた統語構造と発話の階層構造2007

    • 著者名/発表者名
      水野 江依子
    • 雑誌名

      中部英文学 27

      ページ: 53-59

    • 査読あり
  • [学会発表] 副詞からみた統語構造と発話の階層構造2007

    • 著者名/発表者名
      水野 江依子
    • 学会等名
      日本英文学会第59回中部支部大会
    • 発表場所
      愛知淑徳大学
    • 年月日
      2007-10-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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