• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

インターネットを利用した英語の結果構文についての意味統語論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520381
研究機関大阪大学

研究代表者

大庭 幸男  大阪大学, 文学研究科, 教授 (90108259)

キーワード結果構文 / 結果述語 / 結果句 / 非能格動詞 / 非対格動詞 / 他動詞 / 小節 / 直接目的語制限
研究概要

インターネット上でオンラインにより検索できるBritish National Corpusにアクセスして、結果構文に生起する非対格動詞の例を抽出した。具体的な例をあげると、次のような例である。
(1)a. The lake froze solid.
b. The mirror broke to pieces.
また、著書や研究論文に目を通して、そこで例示されている非対格動詞の結果構文の例を収集した。さらに、これまで得られたデータと先行研究の成果をもとに、結果構文の構造について論考を深め、2つの論文を書いた。まず、1つの論文では、最新の生成文法理論であるミニマリスト・プログラムの枠組みで、結果構文の意味的・統語的な特徴を説明するために、適切と思われる構造を提案した。この構造の特徴は、動詞句VPが2つに分割されており、下のVPの指定部、主要部、補部にそれぞれ目的語、動詞、結果句が生じ、上のVPの指定部、主要部にそれぞれ、その目的語と動詞が移動するという点にある。目的語が下のVP指定部から上のVP指定部に移動するのは、格の照合のためである。もう1つの論文では、このような結果構文の構造とこれまでの先行研究で提案されていた結果構文の構造を6つの点に焦点をしぼって比較検討し、どれがもっとも妥当な結果構文の構造であるかについて論じた。結論的には、現在あるデータを見る限り、本論文で提案されている構造がもっとも妥当性が高いように思われる。来年度はもっと多くのデータを収集し、それに基づき更なる妥当性の高い結果構文の構造を提案することを目指したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 結果構文の構造について2008

    • 著者名/発表者名
      大庭幸男
    • 雑誌名

      中村捷教授退官記念論文集 (印刷中)

  • [雑誌論文] 結果構文の統語的特徴とその構造について2008

    • 著者名/発表者名
      大庭幸男
    • 雑誌名

      九大英文学 50(印刷中)

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi