「研究計画調書」および平成20年度「研究実施計画」に則り、InteLex社Past MastersシリーズのCD-ROMデータベースThe Modern Era:1800-1950期の資料に基づき、助動詞doと進行形の用例収集を行った。特に、分詞の進行形や受動進行形の使用例が収集できた点が意義深い。また、近代英語協会大会(ここでは、「外国人招へい研究者(短期)」事業の受入研究者として特別講演の司会を務めた)、日本英文学会大会、日本英語学会大会に出席し、最新の学説の吸収に努めた。 さらに、夏期休業期間を利用し、15th International Conference on English Historical Linguistics[第15回国際英語史会議、8月24日-30日、於ドイツ連邦共和国ミュンヘン大学]で口頭発表を行った。「研究計画調書」では、「肯定命令文における助動詞doの発達」について研究発表を行う予定にしていたが、"Uncovering of rare or unknown usages:a history of participles/gerunds followed by not"という題目に変更した。助動詞doに密接に関連した研究である。日記・書簡資料の調査が英語史の修正に多大な貢献が可能であることを証明した。好評であったため、このトピックに関する研究を300〜400ページからなる1冊のモノグラフにまとめたものを、科学研究費受給期間満了後に求められる成果報告の柱としたい。 (スペース含め、658字)
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