研究課題
基盤研究(C)
統語構造(LF)は単一の生成機構によって生成され、それと準同形の構造が合成的に解釈される。各語彙項目は(1)予測できない音韻情報、(2)予測できない意味情報、(3)統語構造との対応関係の指定(動詞/名詞/形容詞など)、の束であり、LFと意味構造の対応により、動詞は出来事/状態とその参加者/物の述語、名詞(の語根)は「ある種のもの」の固有名と解釈される。3種類の語彙範疇が存在する理由は、ひとが、出来事、もの、ものの属性、に注目して世界を認識する生得的特性を持つからであると考えられる。