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2007 年度 実績報告書

日本語学習者のための「デジタル文法辞典」の開発-動的イメージで示す文法の「コア」-

研究課題

研究課題/領域番号 18520400
研究機関東京大学

研究代表者

菊地 康人  東京大学, 留学生センター, 教授 (40153069)

研究分担者 増田 真理子  東京大学, 留学生センター, 准教授 (30334254)
前原 かおる  東京大学, 留学生センター, 講師 (10345267)
大関 浩美  東京大学, 留学生センター, 特任講師 (50401584)
キーワード日本語教育 / デジタル文法辞典 / 文法項目のコア / 動的イメージの視覚情報
研究概要

19年度は、18年度に引き続き、本プロジェクト「デジタル文法辞典」の検索項目の立て方、説明画面の設計と解説の方針につき検討を重ね、大方の方向性を得た。主な実績を下記に示す。
1)「デジタル文法辞典」で扱う予定の幾つかの文法項目(特に「受身」や、「てある」「ている」「ておく」「てしまう」をはじめとする補助動詞群、「したがって」「しかも」などの接続詞群)について、学習者の困難点とその原因の分析を進め、それを解決する望ましい提示・指導方法について、具体的に検討した。この一部については、11に示す研究論文として発表した。
2)web教材の作成に必要な、学習者への情報提示の量、タイミング、学習内容の理解を促進する操作性の向上について検討した。このために必要となる認知科学及び教育工学の知見に基づき、実際の学習者による形成的評価に着手した。
3)今年度に開発・制作した具体的な教材コンテンツは、(1)「動詞の活用」のしくみをPC画面のアニメーションを活かして視覚的に提示するもの、(2)読解テキスト等に出現するさまざまなタイプの名詞修飾節の構造を視覚的に把握できるようにする教材、(3)動詞、形容詞などの活用のいわゆる「4形」の識別指標、及び、「受身文」「使役文」などにおける行為者の区別に関わる指標を、それぞれ視覚的・聴覚的に示す教材、の3つである。これらについても、学習者による試用、及び形成的評価を行い、その結果を活かした修正を重ねている。上記(3)については、11に示すとおり研究成果を発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 受身は「難しくて役に立たない」か-現場から考える「初級文法教育、こうしたら」-2007

    • 著者名/発表者名
      菊地康人
    • 雑誌名

      AJALT 30

      ページ: 18-22

  • [雑誌論文] 初級段階から始める「複雑な文構造」に対応する読解力の養成-連体催飾節を題材に-2007

    • 著者名/発表者名
      増田真理子・大関浩美・前原かおる
    • 雑誌名

      2007年度日本語教育学会春季大会予稿集

      ページ: 279-280

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学習者に談話文法の意識化を促す作文教育あ試み-論旨のナビゲータとしての文法-2007

    • 著者名/発表者名
      増田真理子
    • 雑誌名

      2007年度日本語教育学会春季大会予稿集

      ページ: 290-292

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本語の意味的・構造的理解を強化するための聴解型オンライン学習教材の開発2007

    • 著者名/発表者名
      前原かおる・増田真理子・李相穆・菊地康人
    • 学会等名
      日本語教育方法研究会
    • 発表場所
      京都教育大学
    • 年月日
      2007-09-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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