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2006 年度 実績報告書

中国語,韓国語およびトルコ語系日本語学習者の名詞句構造の習得における母語の影響

研究課題

研究課題/領域番号 18520408
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

玉岡 賀津雄  広島大学, 留学生センター, 教授 (70227263)

研究分担者 酒井 弘  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (50274030)
松下 達彦  桜美林大学, 国際教育センター, 助教授 (00255259)
栗林 裕  岡山大学, 文学部, 助教授 (30243447)
キーワード名詞句の構造 / 第二言語習得 / 日本語学習者 / 心理言語学 / 中国語 / 韓国語 / トルコ語
研究概要

本年度は,中国語,韓国語およびトルコ語を母語とする日本語学習者の名詞句構造の習得における母語の影響を考察する目的で,以下のことを行った.
(1)日本語学習者の基本能力を測定するために語彙と文法能力テストを作成した,研究代表者が,テストの実施許可を取って,これら2種類のテストを中国および韓国の日本語学習者に実施した.
(2)名詞句の構造についての習得実験を行うために,研究分担者の酒井は韓国語,松下は中国語,栗林はトルコ語と,それぞれが担当する言語を母語とする日本語学習者の特性を考慮しながら実験についてコメントをした.さらに,名詞句の構造の理解についての実験を実施するために,名詞句の刺激を作成した.名詞句を作成するにあたり,対照言語学的なアプローチから,中国語、韓国語およびトルコ語と日本語との違いを検討した,
(3)上記の(2)の過程で,研究分担者の酒井は韓国語について,松下は中国語にっいて,栗林はトルコ語について文献調査を実施し、日本語の名詞句実験のための刺激を作成した.
(4)研究代表者が,ポータブル・コンピュータで実験ができるように,実験プログラムを作成した.そして、研究分担者が作った名詞句が実験に適しているかどうかをチェックしてプログラムに組み込む作業をした.
(5)コーパス研究など関連分野の研究論文(すべて査読論文)を7篇執筆した.この内の2篇はすでに出版され,5篇が印刷中である.これら7篇の内の2篇は,Citation Reportに掲載されている世界レベルの学術誌である.
最終年度となる来年度は,実験プログラムに最終的な実験用の刺激を組み込んで,実験ができるようにすること,さらに,実験を実施して,学会発表を行い,論文を書く予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Issues on the scrambling effects in the processing of Japanese sentences : Reply to Miyamoto and Nakamura (2005) regarding the experimental study by Koizumi and Tamaoka (2004)2006

    • 著者名/発表者名
      Tamaoka, K.
    • 雑誌名

      言語研究 129

      ページ: 181-226

  • [雑誌論文] 「決定木」分析によるコーパス研究の可能性 : 副詞と共起する接続助詞「から」「ので」「のに」の文中・文末表現を例に2006

    • 著者名/発表者名
      玉岡賀津雄
    • 雑誌名

      自然言語処理 13・2

      ページ: 169-179

  • [雑誌論文] Identifying empty subjects by modality information : The case of the Japanese sentence-final particles -yo and -ne

    • 著者名/発表者名
      Tamaoka, K.
    • 雑誌名

      Journal of East Asian Linguistics (印刷中)

  • [雑誌論文] Rebounding activation caused by lexical homophony in the processing of Japanese two-kanji compound words

    • 著者名/発表者名
      Tamaoka, K.
    • 雑誌名

      Reading and Writing (印刷中)

  • [雑誌論文] The dual mechanism for processing English and Japanese verbs

    • 著者名/発表者名
      Tamaoka, K.
    • 雑誌名

      Studies in Language Sciences (印刷中)

  • [雑誌論文] On the relation between types and tokens of Japanese morae

    • 著者名/発表者名
      Tamaoka, K.
    • 雑誌名

      Glottometrics (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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