研究課題/領域番号 |
18520413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
保坂 敏子 日本大学, 商学部, 助教授 (00409137)
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研究分担者 |
森田 彰 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60210168)
成田 誠之助 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90063677)
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キーワード | 海外の日本語教育 / 非母国話者教師 / 教育支援 / 教育支援環境 / リソース / 韓国:香港:南米 |
研究概要 |
本研究の目的は、 1.海外で外国語としての日本語教育に携わる非母語話者日本語教師が教育活動を実施する上で必要としている情報やリソース、支援を調査によって明らかにすること 2.それを基に、海外の非母語話者日本語教師の教育活動を支援する環境をWebを利用して構築すること である。 平成18年度は、目的1のためにアンケート調査とインタビュー調査、現地聞き取り調査を行った。アンケート調査は、海外の非母語話者日本語教師を対象に、韓国、中国、南米等の関係者、関係諸機関に依頼した。現在回収した結果を分析中だが、国によって状況が異なることが分かってきているので、今後も継続的にアンケート調査を実施する予定である。インタビュー調査は、日本国内で研修中の非母語話者日本語教師(中国、ベトナム、インドネシア、マレーシア等)と海外の日本語教師教育に携わる日本語母語話者のキーパーソンに対して実施した。インタビューの結果は、グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法を参考に質的な分析を進めているが、本人たちが意識しているニーズだけでなく潜在的なニーズも浮かび上がってきている。また、現地聞き取り調査として、代表の保坂が研究協力者と一緒に韓国の高麗大学、慶煕大学、新羅大学と香港の中文大学を、また、分担者の森田がイギリスのオックスフォード大学、ケンブリッジ大学、エクスター大学を訪問し、現地での日本語教育の現状と問題点、並びにIT環境の状況について調査を行った。聞き取り調査の結果、教育活動支援を必要とする機関や層などが明らかになってきた。 上述の調査と共に目的2の基本となる本研究用のサイト(http://www.jp-hiroba.com/)も開設した。現在は、本研究の紹介やWebを使ったアンケート調査ページのみとなっているが、上述の調査を基に既にいくつかの教育活動の支援のためのコンテンツの開発にも着手している。
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