研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、以下の2つである。1.海外で外国語としての日本語教育に携わる非母語話者日本語教師(NNT)が教育活動を実施する上で必要としている情報やリソース、支援を調査によって明らかにすること2.それを基に、海外のNNTの教育活動を支援する環境をWeb上に構築すること平成18年度は、アンケート調査・インタビュー調査・現地聞き取り調査を実施し、本研究の基盤となる専用サイトを開設した(http://www.jp-hiroba.com/)。平成19年度は、さらに調査を継続し、データをグラウンデッド・セオリー・アプローチなどを参考に分析した。その結果、NNTは(1)アニメやドラマなどの映像教材、(2)現地の状況に適応した教材、(3)教材に関する情報、(4)生の映像リソースに関する情報、(5)教材の使い方に関する情報、(6)自分の日本語能力、(7)授業をよりよくするためのコツに関する情報、(8)教師としての自己成長を促す契機となる情報、(9)教師としての専門性・能力、(10)学習環壌の不備、に問題を抱え、支援が必要なことが明らかになった。この中から日本国内から母語話者教師(NT)が海外のNNTの教育現場を直接支援できるものに特化して検討し、以下のコンテンツを開発した。(1)映像作品の教材としての情報を共有利用する「おすすめの映画・ドラマ・アニマ」サイト(2)発話の訂正フィードバックをするための「口頭発表学習支援」サイト(3)作文修正の参考にするための「外国人学生の作文と訂正例」サイト(4)NNTが授業実践における問題を気軽に質問できる「教えて」サイト2年間の研究で、海外のNNTを日本国内から支援する環境の基盤をWeb上に構築できた。これらのサイトは、海外のNNTを一方的に支援するだけでなく、国内外のNNTとNTが互恵的、協調的に相互支援できるものとなっている。今後、これらを運用してNNTとNTの協調的教育支援環境にしていきたい。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (10件) 図書 (2件) 備考 (1件)
小出記念日本語教育研究会論集 16
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CIEC(コンピュータ利用教育協議会)2007PCカンファレンス論文集(CD本)
CASTEL-J in Hawaii 2007 Proceedings
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外国語教育メディア学会(LET)関東支部第188回(2007年度)研究大会予稿集
ページ: 24-25
2007年度日本語教育学会春季大会予稿集
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Papers on the 2007 PC Conference of CIEC (Council for Improvement of Education through Computers) (CD, https://www.gakkai-center.jp/pcc/2007/papers/search/index.html)
Papers on the 188th (2007) Research Conference of the Japan Association for Language Education & Technology (LET) Kanto Branch
Papers on the 2007 Spring Conference of NKG (the Society for Teaching Japanese as a foreign Language)
CIEC(コンピュータ利用教育協議会)2006PCカンファレンス論文集
ページ: 395-398
Papers on the 2006 PC Conference of CIEC (Council for Improvement of Education through Computers)
http://www.jp-hiroba.com/