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2006 年度 実績報告書

日本語教育場面における社会的相互作用と学習の関係性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18520417
研究種目

基盤研究(C)

研究機関独立行政法人国立国語研究所

研究代表者

杉本 明子  独立行政法人国立国語研究所, 日本語教育基盤情報センター, 研究員 (30311145)

キーワード日本語教育場面 / 社会的相互作用 / 言語学習 / 認知過程 / 心理学的実験法 / 会話分析 / 知識の再構築 / 学習のメカニズム
研究概要

本研究は、日本語教育活動における教師と学習者、学習者同士の社会的相互作用の言語的・非言語的特徴、認知過程、言語学習の関係性について、心理学的実験法や会話分析の手法等を用いて実証的に解明するとともに、社会的相互作用を分析するための新たな研究方法を開発することを目指す。
具体的な目的は、次の通りである。
1.日本語教育活動における、教師と学習者、学習者同士の相互作用過程を、会話分析の手法を用いて、話者交替、修正、談話構造、参加構造、言語形式、意図等の観点から詳細に明らかにする。
2.どのような社会的相互作用が日本語習得を促進するのかを解明するために、学習が成功する場合と失敗する場合の言語的・行動的特徴の違いについて定性的・定量的分析を行うことにより明らかにする。
3.他者との相互作用過程において学習者はどのように知識を再構築していくのかを詳細に分析することにより、日本語学習のメカニズム解明の手がかりを得る。
本年度は、次の活動をおこなった。
1.関連文献・資料の収集及びデータベース化:
心理学、言語学、社会学、第2言語習得、日本語教育等の分野におけるコミュニケーション、及び、学習と社会的相互作用に関する文献を収集し、データベースを作成した。
2.社会的相互作用分析のための方法論の検討:
作成したデータベースを利用して、先行研究における社会的相互作用の研究方法を検討するとともに、研究代表者がこれまでに収集した談話データ等を対象として、先行研究に見られる特徴的な研究方法を用いて実際に分析を試みた。
3.社会的相互作用と学習に関する予備的観察の実施:
小・中学校の授業を観察し、ビデオ及びフィールド・ノートによる記録を行なった。相互作用においてどのような言語的・行動的特徴が学習の成功に寄与するのか、相互作用過程において学習者はどのように知識を再構成していくのかという観点から、収集したデータを分析した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 電子メールによる意見交換を導入した外国語教育実践 -相互作用過程とメール文の変化の分析-2006

    • 著者名/発表者名
      杉本 明子
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 第30巻第2号

      ページ: 79-92

  • [雑誌論文] 量的分析と質的分析から見えてくるもの : (1)自然会話の構造に関する研究と(2)外国語学習における文章の変化と相互作用過程に関する研究を例として2006

    • 著者名/発表者名
      杉本 明子
    • 雑誌名

      日本教育心理学会第48回総会発表論文集

      ページ: S36-S37

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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