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2007 年度 実績報告書

工学英語コーパスに基づくESP辞書とオンライン語彙学習教材:その開発から評価まで

研究課題

研究課題/領域番号 18520432
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

石川 有香  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (40341226)

研究分担者 小山 由紀江  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (20293251)
中野 智文  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (00359762)
KELLY Quinn  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (20308844)
浅井 敦  大同工業大学, 工学部, 准教授 (00350976)
キーワード工学英語コーパス / 辞書 / ESP / 語彙教材
研究概要

平成19年度は,工学系大学の英語学習者のための語彙学習e-learningシステムに音声をどのように組み込むべきかを検討するために,以下の2点の研究を行った。
1.(語彙テストを用いた研究)前年度に選定した指導語彙のリストをもとに,音声提示語彙テストと文字提示語彙テストを実施し,テスト結果を分析することで,学習者の習熟度レベルと形式知識による語彙認識困難度との関係を調査した。初級レベル、中級レベルでは,音声知識と意味知識が融合されていないことが明らかになったため,文字提示による語の同定訓練と同時に,音声提示による語の同定訓練をシステムに組み込む必要性が確認された。上級レベルでは,語レベルでの音声知識と意味知識の融合は,ある程度,進んでいることが確認できたが,通過率の低い項目も散見された。今後の研究では,蹟き要素の解明が課題となる。
2.(脳機能測定による研究)上で記した習熟度レベルと音声知識、意味知識の関係を,非侵襲性のfMRIを用いた脳機能測定によって検証した。初級レベルの学習者は,音声課題において脳の賦活レベルが低くなるが,意味課題においては,脳機能が過剰に活性化しており,音声と意味知識のマッピングがなされていないことが脳機能画像から明らかとなった。上級者レベルでは,意味課題では,脳の賦活レベルは低くなっており,自動化が進んでいることが推測されたが,音声課題では,むしろ,脳機能が過剰活性状態となっているため,上級レベルの学習者に対しては,自動化を目的とし,多様な種類の音声訓練を組み込んだe-learningシステムの構築が必要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大学生の語彙力測定テストにおける問題提示方法の影響2008

    • 著者名/発表者名
      石川 有香
    • 雑誌名

      中部地区英語教育学会 37

      ページ: 223-230

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ESP学習者の英語能力自己評価の統計分析2008

    • 著者名/発表者名
      石川 有香
    • 雑誌名

      平成19年度統計数理研究所共同利用研究「ESPコーパスの頻度と習得困難度に基づく統計尺度」 216

      ページ: 1-17

  • [雑誌論文] 英語理解度テストの因子分析2008

    • 著者名/発表者名
      石川 有香
    • 雑誌名

      平成19年度統計数理研究所共同利用研究「ESPコーパスの頻度と習得困難度に基づく統計尺度」 216

      ページ: 19-28

  • [雑誌論文] 脳科学と外国語学習2008

    • 著者名/発表者名
      石川 有香
    • 雑誌名

      KELT 23

      ページ: 73-81

  • [雑誌論文] Minimal Pairを利用した訓練が中級レベルの学習者の脳機能に及ぼす効果2008

    • 著者名/発表者名
      石川 有香
    • 雑誌名

      New Directions 26

      ページ: 47-54

  • [学会発表] 大学生の語彙力測定テストにおける問題提示方法の影響2007

    • 著者名/発表者名
      石川 有香
    • 学会等名
      中部地区英語教育学会
    • 発表場所
      三重大学
    • 年月日
      2007-06-24

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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