研究課題/領域番号 |
18520435
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高橋 明 大阪大学, 世界言語研究センター, 教授 (50187994)
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研究分担者 |
吉田 晴世 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40210710)
西田 知博 大阪学院大学, 情報学部, 講師 (00283820)
東 明彦 大阪大学, 世界言語研究センター, 教授 (80151059)
大上 正直 大阪大学, 世界言語研究センター, 教授 (30233034)
古川 裕 大阪大学, 言語文化研究科, 教授 (90219105)
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キーワード | マルチメディア教材 / 携帯端末へのWEB配信 / 学習管理システム / e-learning |
研究概要 |
英語、ポルトガル語、フィリピン語、中国語、ヒンディー語、ロシア語において、簡易な学習管理機能を持つ電子単語帳システムを作成した。これによってWEB上で、学生は単語練習を自由に繰り返し行うことが可能になった。現在、下記のURLから一部辞書機能についてのみ外部に公開している。学生にはユーザIDとパスワードを発行して、セキュリティ面での管理を徹底している。 http://el.Osaka-gaidai.ac.jp/dic/login.php このシステムによって、練習を繰り返すことにより、誤る度合いが高い語彙ほど自動的に頻繁に出題される他、その学習結果が記録され、受講生本人の学習上の到達度について自己管理が可能となる。市場には、英語、中国語等の一部言語について市販の電子辞書が入手できる中、フィリピン語、ヒンディー語等の市場べースでは開発・販売の可能性が必ずしも高くない言語について、このような機能を備えた電子単語帳の開発は画期的な成果である。 また、同時に搭載している辞書機能についても、今後語彙数を増加させることで、将来の本格的な電子辞書の制作への道を開いたことも重要な成果としてあげることができる。 本科研が目指した学習管理機能を備えたマルチメディア教材作成については上のように一定の成果を挙げたが、さらにもう一つの目的である携帯端末へのWEB配信実用化の面では、ローマ字によって表記する言語については単語帳及び辞書について基本的な利用を可能にしたが、たとえばヒンディー語については独自の文字を使用することから、携帯端末上での利用はまだ実現していない。その点について今後の課題となった。 関連研究の進捗状況を見ながら、できるだけ早くローマ字以外の文字表記を行う言語について、今回開発したマルチメディア教材が利用可能となるよう研究を進める計画である。
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