研究概要 |
平成18年度の研究実績は3Dアニメーションで正面と横側からビデオの実写の上にこの3Dアニメーションで発音器官の動きを重ねて合成するデザインを完成しました。対象にした発音と単語は(1)/r/+母音(read, rich, red, rain, ranch, rock, raw, road, room, run, right, royal)(2)母音+/r/(ear, air, are, or, your)(3)/r/クラスター(price, bring, free, cry, green, tree, dream)(4)/-r-/(very, curry, arrange, arrow)(5)母音の/r/(強く発音)(work, hurt, dollar, nerve, early, firm)(弱く発音)(doctor, scholar, teacher)です。 これらの教材は音声づくりは「(顎や唇)」「舌」「呼気」によって構成され、各パーツの動きの組み合わせによって、特定の音(正しい発音)をつくるようにできています。その作り方について、実写と3Dアニメーションの合成などで解説しながら繰り返し練習することができます。 2006年の11月に米国のテキサス大学オースチン校のコンピュータ理工学部の教授と助教授とのミーティングにおいて3Dアニメーションのデザインが必要で、共同研究を依頼しましたが、日本の方がデザインが優れているということで、3Dアニメーションの原本となる発音器官の動きのデザインを日本で完成しました。また、平成19年2月2日にアメリカ人のモデルの正面と横側からスタジオで映像を取り、その実写と3Dアニメーションの合成も完成しました。 この実写と3Dアニメーションの動きは平成19年度の予算でテキサス大学オースチン校の助教授にしていただく予定です。3Dでのサインは/r/音から次の音に舌、顎、唇、呼気の動きへと移り、最後に元の発音前の発音器官の位置に戻ります。このポイントを示すアニメーションが数枚(4~12枚)ありますので、それをスムーズな映像にするのをこの助教授にしていただく予定です。
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