研究課題/領域番号 |
18520444
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研究機関 | 都留文科大学 |
研究代表者 |
岡崎 弘信 都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (80405084)
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研究分担者 |
ブルース キャリック 創価大学, 文学部, 准教授 (30257258)
新田 晴彦 専修大学, 商学部, 兼任講師 (80424323)
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キーワード | e-ラーニング / リスニング / リーディング / 多読 / 速読 / シャドーイング / ボトムアップアプローチ / ウェブベース |
研究概要 |
ネイティヴスピーカー同士が話す簡単な日常会話さえ正確に聞き取れないという問題を克服するために、聞こえてきた単語と文脈から内容を理解するトップダウンではなく、言語知識をもとに理解するボトムアップアプローチの割合を上げるためのe-ラーニング用プログラムを開発し、実践研究を行った。 1)音韻分析がうまくいかず、リエゾンや弱音が聞き取れない問題に関して、我々がすでに実験を開始している英語リスニング・システムの有効性を実践研究により確認した。 2)英語リスニング・システムの効果をさらに高めるために、会話対に対応できるシャドーイング用練習プログラムを開発した。 3)1)・2)に関して、06年、07年に外国語教育メディア学会全国研究大会で発表し専門家の評価を仰いだ。 4)現在のリスニング・システムを長期間にわたる使用に対応させるため、1,000センテンス以上の英文を作成し、男女二人の声で、クリア、ナチュラルの2段階で録音を行った。 5)今後は、項目応答理論に基づいた問題、ディクテーションスタイルの問題など複数のスタイルを併用しながら、より信頼性の高い「リスニング力計測システム」の構築に、ウェブベースで取り組んでいく。 6)「ナチュラルな会話スピードに学習者の統語分析スピードが追いつけない」という問題を克服するため、あらゆる英文テキストに対応でき、学習者の読書スピードを自動的に計測し、記録するウェブベースの「読書能力の計測・記録システム」を構築した。 7)今後は、このリーディング・システムを利用し、我々が立てた仮説「読書能力・リスニングカの学習スパイラル理論」の検証を行っていく。 8)6)・7)に関して、08年8月開催の国際学会World CALL2008で発表予定である。
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