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2006 年度 実績報告書

英語ライティング指導におけるピアフィードバックの効果

研究課題

研究課題/領域番号 18520445
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知県立大学

研究代表者

広瀬 恵子  愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (40145719)

キーワードピアフィードバック / ライティング / 英語指導
研究概要

平成18年度は、英作文の授業で口頭及び書面でのピアフィードバックを取り入れた英語ライティング指導を継続的に行い、作文等のデータ収集及び授業のビデオ撮影を行った。本研究では、ピアフィードバックの有効性を、指導前後に学生が書いた英作文を比較して英作文力の伸長に寄与するのかを調べるだけではなく、ピアフィードバックを実際に学生がどのように捉えたのか、英語ライティングに対する学生の態度に変容がみられたのか、をアンケート調査を基に探った。
指導後行った「英語ライティング及びピアフィードバックに関する態度・意識調査」の結果、ピアフィードバックに対しては、学生から総じて肯定的な評価が得られた。中でも、パートナーの英作文を読むことと、パートナーが書いたピアフィードバックシートを読むことが、高い評価を得た。ピアフィードバックを教師のフィードバックと比較すると、英作文の内容に関しては、パートナーからのコメントへの期待が大きい反面、作文力を高めるためには教師からの訂正やコメントの方を期待する傾向が浮き彫りになった。ピアの作文は誤りを見つけるというより良い点を見つけようとして読み、さらにパートナーには自分の作文の訂正を余り期待していない態度が明らかになった。ピアフィードバックの成否に影響を及ぼす要因としては、パートナーの作文トピックや読んでコメントをする態度(やる気)等が挙げられた一方で、パートナーとの親密度は関係がないとされた。このピアフィードバックを取り入れたライティング指導は、学生に英語力の向上に役立ったとされ、英作文力に関しては自信をつける上で有効性が認められた。
以上のように、本年度は、特に学習者の視点からピアフィードバックの有効性を調べた。指導前後の学生の英作文力の比較、ビデオデータの分析、個人差に留意したデータの分析等は、来年度以降の課題として残された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Comparing organizational patterns of L1 and L2 opinion texts written by Japanese EFL students2007

    • 著者名/発表者名
      広瀬 恵子
    • 雑誌名

      愛知県立大学外国語学部紀要(言語・文学編) 39

      ページ: 41-73

  • [雑誌論文] Pursuing the complexity of the relationship between L1 and L2 writing2006

    • 著者名/発表者名
      広瀬 恵子
    • 雑誌名

      Journal of Second Language Writing 15

      ページ: 142-146

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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