研究課題/領域番号 |
18520454
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
小野 尚美 成蹊大学, 文学部, 教授 (10259111)
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研究分担者 |
高野 恵美子 昭和女子大学, 人間文化学部, 准教授 (90338541)
大井 恭子 千葉大学, 教育学部, 教授 (70176816)
ロブソン G 昭和女子大学, 短期大学部, 教授 (90195917)
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キーワード | 小学校英語 / Whole Language理論 / 指導内容 / 指導方法 / アンケート調査 |
研究概要 |
現在行われている小学校、中学校、高等学校の英語学習が、理論及び実践においても一本化されたシステム及びシラバスを欠き、効率の悪い状態にとどまっているという状況を踏まえて、本研究は、理論及び実践において中学校及び高等学校に連携した小学校英語の指導システム及びシラバスを提案している。小学校段階で「かたまり」として多量に入れられた英語に関する言語情報が、中学校での文法学習中心の分析的学習の際に「発見」の喜びとともに知識の再整理に役立つのではないかと考え、その言語情報を与える教育方法の1つとしてWhole Language理論に基づく指導方法を提示している。本研究では、この理論の基本原則に沿って研究者が作成した教材と指導案を基に、小学校5年生の生徒に2年間にわたり実験授業を行い、その効果測定を行った。また、その小学生が中学1年生になったときに小学校で学んだ英語についての追跡調査として英語テストとアンケート調査を行った結果を報告している。データは量的及び質的分析を行ったが、質的分析でWhole Language理論に基づいた指導を行った小学生の多様な語彙使用と統語上の発展が見られ、この理論に基づく指導内容・方法が有効であるという示唆を得た。さらに、1240人の首都圏内の小学生に対する早期英語教育についてのアンケートから小学校での英語教育が英語学習に対する興味と勉学意識を高めるのに役立っていること、早期に英語を学習し始めるほど英語が得意であると感じるなど、小学校での英語教育が有意義であるという結果を得ている。
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