研究課題/領域番号 |
18520464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
清水 裕子 立命館大学, 経済学部, 教授 (60216108)
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研究分担者 |
深山 晶子 大阪工業大学, 知的財産学部, 教授 (80301646)
野澤 健 立命館大学, 経済学部, 教授 (30198593)
PENG Virginia 立命館大学, 経済学部, 助教授 (90278474)
松原 豊彦 立命館大学, 経済学部, 教授 (50165859)
CRIPPS Anthony 立命館大学, 経済学部, 助教授 (20352437)
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キーワード | 教育内容 / 英語教育 / ESP / EGP / リメディアル教育 |
研究概要 |
本研究は、大学生の基礎学力(ここでは英語力)の低下と学力格差が広がる中で、学習者の専攻分野や将来属する職業集団におけるニーズを視野にいれたEnglish for Specific Purposes(以下、ESP)の展開の可能性を探るものである。ESPに関しては、理工系、医薬系、看護学系におけるESPのアプローチによるカリキュラムの構築が進んできているが、社会科学系におけるESPの体系的な研究は未だ稀少である。そこで、我々は経済学系におけるESPに注目し、経済学系学部をもつ大学における英語教育の現状分析およびニーズ分析を行いながら、先駆的モデルとなるべくESPのアプローチによる経済学系学部のためのカリキュラムの設計と具体的な教材開発を試みてきている。 2ヵ年計画の本研究の初年度においては、以下のような調査研究を行った。 (1)現在、経済学部に属する1回生の英語力の把握のために、既存の自主開発テスト、オンラインテスト(CASEC)、TOEIC-IPの結果を分析。ESPアプローチが困難と思われる層については、補習教育の必要性があるとし、詳細な分析を行った。これについては学会発表(大学英語教育学会第45回全国大会<2006.9.9>)で口頭発表、および論文化(2007.5予定)した。 (2)他大学の経済学系大学の語学カリキュラムの調査のために慶應義塾大学、姫路独協大学、創価大学、シンガポール大学を訪問した。 (3)経済学部卒業生に対して、質問紙調査を実施。3月に回収を終え、約20%の回収率を得たが、2007年度上旬までに集約、分析を行い、経済学部卒業生が所属するディスコース・コミュニティの特質の把握と、そこで必要となるジャンルの特定を行い、(4)で示す教材の改訂のための資料とする。 (4)経済学系基本教科書(英文)として、Mankiw, N.G.著のPrinciples of Economicsを選び、コンテンツの分析とコーパス化を行い、ESP補助教材、音声教材の作成を行った。これらについては、2007年4月からの2回生対象の授業で実験的に導入していく。なおこの教材作成に関しては、大学英語教育学会関西支部のESP研究会の協力を得ている。
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