優秀な英語教員を確保するためには、何よりも養成・採用・研修各段階の総合的な充実を図ることが喫緊の課題となる。とりわけ、教員採用試験のあり方は、教員志望者や教員養成課程の内容に大きな影響を与えるものであり、その改善は極めて重要だと考える。また、採用試験そのものは、教壇に立つ者の資質を選定する手段であり、その妥当性の検証は不可欠である。 本研究は、日韓の比較に立って、包括的な試験制度のあり方について検討を加えつつ、とりわけ1次英語専門筆記試験に焦点化して、優秀な英語教員を担保するための良質な教員採用試験(英語専門筆記)の研究開発及び波及効果について探求することを目的とする。また、研究過程で問題になった英語教員に求められる資質能力とは何かについても併せて中心課題として考察を加える。
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